ゆる部屋

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【抜き書き】橋本努 『学問の技法』

学問の技法 (ちくま新書)

学問の技法 (ちくま新書)

抜き書き

「勉強」とは、「ある問いに対する答えを学ぶこと」である。これに対して「学問」は、「答えの確定していない新たな問いを発すること」である (p. 17)

いろんなところで、いろんな本で言われることだが、常に心に留めておきたいことだ。

「学問」は、自分で問いを立て、その問いに対して「創造的な応答」を挑むところに醍醐味がある(p. 19)

速読よりも、精読に値する本を読む技術を身につけなければならない。速読よりも「遅読」に値する本を見つけなければならない (p. 124)

これはまさしく。

人や本に対して、その長所と短所を同じくらい長く述べることができるようになりたい (p. 144)

なりたい。

「意見」というものは、自然に湧いて出てくるのではない。意見は、その場であえて作る、でっち上げるものである (p. 150)

黙り込まず、嫌でも議論を続けるということは、この社会を民主的に保つための、最低限のマナーである(p. 161)

これも自分の中に留めておきたい。

「精読」とは、本の内容を十分に理解することではなく、鋭い疑問を提出できるようになることである(p. 179)

精読とは、必ずしもゆっくりよむと同義ではない。そして精読は、本の内容を分解して、理解して、自分の中に取り入れるところで終わるものでもない。

本書の内容は、大学で学ぶための、あくまで「はやく抜け出るべき段階」を示している(p. 227)