私の数学学習 ―動機と遍歴― (学習遍歴編)
前回から始まりまして、本日であっさり終わる、「私の数学学習 ―動機と遍歴―」の学習遍歴編です。(動機編はこちら)
再学習を開始するにあたって参考にしたのは動機編でも引用した、数学にはネイティブはいない:「語学としての数学」完全攻略、その後 読書猿Classic: between / beyond readersである。
第1次期
学習を始めた時期は2012年の6月である。引きこもり学習を始めるにはいい時期ですね梅雨ですし。
上のページにあるように、
- 短期間で小学校・中学校の範囲を復習
- 計算問題集を一冊やりながら高校数学の学習
というながれを考えていた。
つかった教材は、
- 作者: 平山雅康
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 1993/05/17
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
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中学3年分の数学が14時間でマスターできる本―きちんとわかる・スラスラ解ける総復習 通勤・通学電車の60分で頭の体操
- 作者: 間地秀三
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 1992/12
- メディア: 単行本
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小・中・高の計算がまるごとできる―足し算・引き算から微分・積分まで
- 作者: 間地秀三
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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忘れてしまった高校の数学を復習する本―高校数学ってこんなにやさしかった!?
- 作者: 柳谷晃
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
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である(読書猿ブログに忠実である・・・)。
高校数学に関しては途中から、
数IA・IIB・IIICがこの1冊でいっきにわかる もう一度 高校数学
- 作者: 高橋一雄
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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に移行した。
小学校・中学校の範囲に関しては、動機編でも書いた通り、問題は解けた。解けるので意気揚々と高校数学の範囲に突入した。
そして挫折した。
数IA・IIB・IIICがこの1冊でいっきにわかる もう一度 高校数学はかなり解説も詳しいはずなのだが、どうもうまく進まない。そこで、どのあたりで行き詰っているのかを冷静に観察してみると、
- 計算途中・式変形
- ロジックの1ステップ
で引っ掛かりが多くあるようだった。
加えて
- 用語・定義の記憶、理解の曖昧さ
もあると感じた。
そのような自己分析をしたうえで、それをどう克服しようかと考えたところ、(いろいろこの間考えたんだけど)結局中学数学の範囲まで戻ってちまちまやり直していくことに決めた。
第2次期
参考書としては、
- 作者: 高橋一雄
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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を使用することにした。しかし、この本は非常に解説が丁寧でわかりやすいのだが、問題数が少ない。それでは上で言及した「計算途中・式変形」の躓きは克服できないように感じた。
少年:そう。最初はなるべくコンパクトな本を使う。一冊で分からないところが他の本を見ると分かることがあるから、手に入るだけは確保するのも……
凡人が数学を語学として学ぶ具体的な手続きを説明する/図書館となら、できること番外編 読書猿Classic: between / beyond readers
少女:語学のときと同じ?
少年:うん。ただマイナー言語とは違って数学関係の書籍はたくさんあるから、なんでも集めろってことにはならないけど。数学だと教科書未満の入門書は2種類に分けられる。勝手に〈分かる〉系と〈解ける〉系と呼んでるんだけど、最初は〈解ける系〉の本をメインにして、〈分かる〉系はサブにする。
少女:その〈分かる〉系と〈解ける〉系って何?
少年:〈分かる〉系は、その数式で何やってるか分からない、イメージ沸かないという人向けの解説本。〈解ける〉系は、イメージがどうのというより、試験があったりしてとにかく問題が解けないと困る人向けの本。受験参考書や「単位がとれる」みたいな奴がこれ。傾向の話なんで、どっちの要素も含む本もたくさんあるけど、ページ数が少なくしようとすると、どっちかに特化する。
少女:なんで〈解ける〉系をメインにするの?
少年:数学は「分からない」と思ってる人が多いんで、一般向けの数学書は〈分かる〉系の方が強い(もっというと、ただの〈慰め〉だったり〈糖衣錠〉にしただけのものが圧倒的に多い)。でも、分かった気になっても、解けないとそれっきりで数学と継続的な関係を取り結べないし、理解といっても「お話」レベルに終わっちゃう。もひとつ言うなら、それだと速やかに忘れてしまう。
というわけで、まったく薄くはないが、以下の問題集を使うことにした。もう一度言う、まったく薄くはない。
- 作者: 高橋一雄
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2010/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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三回目だがもう一度言う。まったく薄くない。
言い方を変えて最後にもう一度言う。
むっちゃ厚い。
このように現在は語りかける中学数学 問題集を解きながら、わからないところは語りかける中学数学で理解するという方法で学習を進めている。
ちなみにこの年末年始で、中3の代数まで終わらせた。あと、中3幾何をやれば、一回目は終了。
2回目・・・?
高校数学に入れるのはいつになるだろうか・・・。